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市況

 23日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が小幅に値上がりし、3営業日続けて史上最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)が今後、積極的に利下げするとの期待から株式が買われた。

 終値は、前週末より61.29ドル(0.15%)高い4万2124.65ドルだった。米大企業を幅広く網羅する株価指数「S&P500」も0.28%と小幅に上昇し、最高値を更新した。

 23日はアトランタ連銀のボスティック総裁が講演で「労働市場が弱くなるにつれて、雇用に関するリスクは高まっている」と述べるなど、複数の連銀総裁から利下げによる雇用の下支えを重視する発言が相次いだ。FRBは先週の会合で、通常の2倍にあたる大幅な利下げを決めたが、今後も積極的な利下げをするとの見方が拡大。大きな景気減速を避けられるとの期待が株高につながった。(ニューヨーク=真海喬生)

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